三菱電機 METoA Ginza
“IRO×IRO STADIUM”

INTERACTIVE CONTENTS / WEB / EVENT / DIVERSITY

東急プラザ銀座内のMEToA Ginza(メトアギンザ)にて開催したイベント「IRO×IRO STADIUM(イロイロスタジアム) 」において、大型ビジョンでオリジナルデジタルスポーツが体験できるインタラクティブコンテンツを制作しました。

METoA Ginzaとは三菱電機グループの先端技術を様々な形で触れることのできる場所として三菱電機が運営するイベントスクエアで、これまでにも新しい形の体験型の展示として多くのユニークなイベントが開催されてきました。本案件で制作されたのは、「共生社会」の実現を目指す三菱電機グループの取り組みをスポーツを通じて紹介するイベントとして開催された「IRO×IRO STADIUM」のメインコンテンツ。視野全面に広がる64面液晶ディスプレイのMEToA Visionを使って、パラスポーツに着想を得た4種のオリジナルスポーツを体験することができます。

それぞれの競技はアーチェリー、卓球、ブラインドサッカー、シッティングバレーをモチーフにしていて、体験者は道具は使わずに、「腕または片足を使って的に矢を当てる」、「顔の動きだけでボールを打ち返す」など、体の一部だけを使って挑みます。いつもと違う動きの中で出てくる自分らしさとしての個性。競技終了後には、その個性を表した色のメダルと称号が投影され、表彰台で記念撮影を行うことができます。

感染症対策を意識したイベントの企画・運営

新型コロナウイルスの感染防止対策として、コンテンツの仕組みについても企画の段階から、極力デバイスに触れずに体験することのできる非接触型の施策であることを考慮しました。実際にはものに触れることが無い中で、ビジュアルや音のエフェクトによる反応をどう返していくか、体験者に対していかにスポーツとして気持ちのいいインタラクションを作り出していくかを探りながら制作していきました。さらに、イベント運営時におけるソーシャルディスタンスを確保するための動線や待機列など、いままでとは異なる状況を加味して検討していく必要もありました。

(上)初期の企画では非接触で体験できるものとして、パラ陸上競技のマラソンやパラ競泳をモチーフにした案もあった。
(下)建て込み前は倉庫施設内で、巨大ビジョンの代わりにプロジェクターによる投影で事前のテストを重ねた。

クリエイティブを一貫した
トンマ

イベント会場の象徴である巨大ビジョンを使ったメインコンテンツとなる施策であるため、4つのコンテンツが散逸した印象にならないよう、同一トーンのヴィジュアルで統一感のある空間にしています。コンテンツごとに分割している巨大ビジョンも、各体験の合間には64面の全面を使った映像演出を行うことで空間全体での一体感を生みだしています。
イベント全体のキービジュアルでも、これらのメインコンテンツのアセットを使用して制作しており、カラフルな世界観は「共生社会」をテーマにしたイベントのクリエイティブに一貫性をもたせるものになりました。

競技の合間に流れるビジョン全面を使った映像演出(左)とキービジュアル(右)

センサーを使った
インタラクティブ体験

スポーツ体験としての身体の動きはセンサーを使って計測しています。体の部位を使って矢を的に当てる種目の「Just AIM」と、次々に指示されるポーズを取って向かってくるボールを打ち返す種目「Just MATCH」では深度センサーでボディトラッキングし、体験者の腕や足の動きや骨格情報を取得しています。パラ卓球から着想を得た種目「Just HIT」では、顔認識技術を使い、首の振りによる頭の動きだけでボールを打ち返す体験を実現しています。また、音が聞こえる方向に素早く移動する種目「Just LISTEN」では、複数天吊りした指向性スピーカーから真下に音を流し、センサーで体験者の位置情報を追跡することで音源のスピーカー付近にいるかを判定しています。

片手でチャレンジできる
スポーツ診断

会場のインタラクティブコンテンツだけでなく、ROBOTはイベントと連動したWEBコンテンツ「超難関! スポーツポテンシャル診断」も制作しました。こちらはスマートフォンから参加でき、スポーツに関連する高難度のクイズや、反射神経・動体視力を使ったチャレンジを通して、自分の特性を知ることができるコンテンツとなっています。診断結果の画面では等級とともに、「動体視力」「バランス能力」「分析・洞察力」の度合いが円の大きさでビジュアライズされます。

(上)初期のWEBコンテンツの企画案。パラスポーツ方向で検討した案。
(下)難易度の高いクイズもイベント会場の展示エリアなどを鑑賞することで正解がわかることも。

体験からマスへと拡大していく
コミュニケーション開発

本案件ではデジタルスポーツへの体験を通して「誰もが自分らしく活躍できてお互いを尊重できる共生社会」を感じてもらい、その体験をSNSでシェアできる仕組みをつくりました。
その場での面白さだけでなく、楽しみながら「共生社会」を意識してもらえるよう設計し、そこを起点に、WEBニュースへの掲載、そしてそれを見たTV局からの取材オファーがあり、朝の情報番組でも取り上げられ、オンエアされました。提供するインタラクティブ体験がSNSを通じて、マスメディアで多くの人に露出するという、エンゲージメント起点のコミュニケーションの開発事例となりました。

 公式サイトURL 
https://metoa.jp/event/iroirostadium/
https://metoa.jp/event/iroirostadium/diagnosis/

 クライアント 
三菱電機株式会社

 エージェンシー 
株式会社アイプラネット

 クリエイティブスタッフ 
アカウントプロデューサー:齊藤信也
制作プロデューサー:⼊江俊
クリエイティブディレクター:笠原碧
プランナー:浅野まき
アシスタントプロデューサー:下枝奈保⼦
エンジニア:岩瀬 裕貴
制作協⼒:イメージソース

 ROBOTの主な担当領域 
・インタラクティブコンテンツ企画/制作
・WEBコンテンツ企画/制作
・キービジュアルデザイン

OTHER WORKS

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